3.2 安全なチャネル
他のチャネルとは異なり、"安全なチャネル" は暗黙のうちに作成されることはありません。このようなチャネルを作成したいユーザは、サーバに特別な JOIN コマンドを送信して作成を要求しなければなりません。このとき、チャネル識別子(当時は不明)は文字 !
に置き換えられます。このタイプのチャネルの作成プロセスは厳密に制御されます。ユーザはチャネル名の一部(チャネルの "ショートネーム" と呼ばれる)を選択するだけで、サーバは自動的にユーザが提供した名前の前に5文字からなるチャネル識別子を付けます。この2つの要素の組み合わせによるチャネル名は一意であり、ネットワークの分割に基づく悪用からチャネルを安全に守ることができます。
このようなチャネルを作成したユーザは、自動的に "チャネル作成者" となります。この称号の詳細については、2.4.2 チャネル作成者 を参照してください。
サーバは、同じ短縮名を持つ別のチャネルが存在する場合、または同じ短縮名を持つ別のチャネルが最近存在し、そのメンバのいずれかがネットワークの分裂によって離脱した場合、新規チャネルの作成を許可してはなりません。このようなチャネルは、最後のユーザが退出し、ネットワークの分裂によって他のメンバがそのチャネルから退出しなくなった時点で存在しなくなります。
5.2.2 チャネル遅延 で説明したメカニズムとは異なり、この場合、チャネル名は利用できなくなるわけではなく、最後のユーザが退出した後もこれらのチャネルは存在し続ける可能性があります。チャネルを作成したユーザのみが "チャネル作成者" となり、既存の空のチャネルに参加したユーザは自動的に "チャネル作成者" にも "チャネルオペレータ" にもなれません。
チャネル名の一意性を確保するため、サーバが作成するチャネル識別子は特定のルールに従わなければなりません。この詳細については、5.2.1 チャネル識別子 を参照してください。