9.9 getpeername()
リモート側の接続に関するアドレス情報を返す。
9.9.1 書式
#include <sys/socket.h>
int getpeername(int s, struct sockaddr *addr, socklen_t *len);
9.9.2 解説
リモート接続を accept()
したり、サーバに connect()
したら、今度はピアとして知られるものを手に入れます。ピアとは、単に接続先のコンピュータのことで、IP アドレスとポートで識別されます。つまり...
getpeername()
は単に、接続中のマシンに関する情報が詰まった struct sockaddr_in
を返します。
なぜ "名前" なのか?このガイドで使っているようなインターネットソケットだけでなく、さまざまな種類のソケットがあるので、"名前"はすべてのケースをカバーする良い総称だったのです。この場合、相手の"名前"は相手の IP アドレスとポートです。
この関数は結果のアドレスのサイズを len
で返しますが、len
には addr
のサイズをあらかじめ代入しておく必要があります。
9.9.3 返り値
成功した場合は 0
を、エラーの場合は -1
を返します(それに応じて errno
が設定されます。)
9.9.4 例
// assume s is a connected socket
socklen_t len;
struct sockaddr_storage addr;
char ipstr[INET6_ADDRSTRLEN];
int port;
len = sizeof addr;
getpeername(s, (struct sockaddr*)&addr, &len);
// deal with both IPv4 and IPv6:
if (addr.ss_family == AF_INET) {
struct sockaddr_in *s = (struct sockaddr_in *)&addr;
port = ntohs(s->sin_port);
inet_ntop(AF_INET, &s->sin_addr, ipstr, sizeof ipstr);
} else { // AF_INET6
struct sockaddr_in6 *s = (struct sockaddr_in6 *)&addr;
port = ntohs(s->sin6_port);
inet_ntop(AF_INET6, &s->sin6_addr, ipstr, sizeof ipstr);
}
printf("Peer IP address: %s\n", ipstr);
printf("Peer port : %d\n", port);