3.7.1 Kill メッセージ
Command: KILL
Parameters: <nickname> <comment>
KILL コマンドは、クライアントとサーバの接続を、実際に接続しているサーバによって切断させるために使用します。サーバはニックネームの衝突の際に KILL メッセージを生成します。また、オペレータステータスを持つユーザが利用できるかもしれません。
自動再接続のアルゴリズムを持っているクライアントは、切断が短時間であるため、このコマンドは事実上無意味です。しかし、データの流れを断ち切るので、悪用するユーザや事故から大量の "フラッディング" を止めるのに使うことができます。悪用するユーザは通常、すぐに再接続して悪用行為を再開するので、気にすることはありません。このコマンドが悪用されるのを防ぐために、どのユーザも他のユーザがトラブルスポットを "監視" するために生成される KILL メッセージを受け取ることを選択することができます。
ニックネームは常にグローバルにユニークであることが要求されるため、"重複"(同じニックネームで2人のユーザーを登録しようとすること)が検出されると、KILL メッセージが送られ、2人とも消えて1人だけが再び現れることが期待されています。
KILL メッセージの結果クライアントが削除された場合、サーバはそのニックネームを利用できないニックネームのリストに追加して、クライアントがすぐにこの名前を再利用することを避けるようにすべきです。これは通常、無駄な "KILL ループ" を引き起こす悪用行為のパターンです。この手順に関するより詳しい情報は "IRC サーバプロトコル" ドキュメント [IRC-SERVER] を参照してください。
コメントには、KILL の実際の理由を反映させる必要があります。サーバが生成した KILL の場合は、通常、2つの衝突するニックネームの起源に関する詳細が含まれます。ユーザの場合は、それを見た人が満足するような適切な理由を提供するように任されています。KILLer を隠すために偽の KILL が生成されるのを防ぐために、コメントには 'kill-path' が表示され、通過する各サーバによってそのパスが更新され、それぞれのサーバ名が先頭に追加されます。
数値返信:
ERR_NOPRIVILEGES ERR_NEEDMOREPARAMS
ERR_NOSUCHNICK ERR_CANTKILLSERVER
NOTE:
KILL コマンドで他のユーザをキルすることができるのは、オペレータだけであることが推奨されています。このコマンドは長年にわたって多くの論争の的となっており、上記の推奨事項とともに、オペレータであってもリモートサーバ上のユーザをキルすることは許されるべきではないということも広く認識されています。