5.1 1対1のコミュニケーション
サーバとサーバのトラフィックのほとんどは、サーバ同士が会話しているわけではないので、1対1の通信は通常クライアントによって行われます。クライアントが互いに会話する手段を提供するために、すべてのサーバは、任意のクライアントに到達するために、スパニングツリーに沿って正確に1方向にメッセージを送信できることが必要です。したがって、メッセージが配送される経路は、スパニングツリー上の任意の2点間の最短経路となります。
1--\
A D---4
2--/ \ /
B----C
/ \
3 E
Servers: A, B, C, D, E Clients: 1, 2, 3, 4
[ 図1. 小規模 IRC ネットワークの例 ]
以下の例は、すべて上記の図1を参照しています。
例1:クライアント 1 と 2 間のメッセージは、サーバ A だけが見ることができ、サーバー A はそれをそのままクライアント 2 に送ります。
例2:クライアント 1 とクライアント 3 間のメッセージは、サーバ A と B、およびクライアント 3 が見ることができます。他のクライアントやサーバはそのメッセージを見ることができません。
例3:クライアント 2 と 4 間のメッセージは、サーバ A、B、C、D とクライアント 4 のみによって見られます。